Nana

家族を想うときのNanaのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.0
フランチャイズ契約の宅配ドライバーと看護師という、現代社会で需要が大きい仕事をしながら、過酷な労働条件で搾取されている庶民を描いた、ケン・ローチらしいドラマ。
家族がみんな素晴らしくいい人で、辛いめにあっても支え合える愛情があり、暴力や暴言などの後に反省する人間性の高さが救い。
スマートに生きている人だけじゃない現実を、優しく見守りがら、問題提起している監督の優しい視線を感じました。

私はダニエル・クレイグ以上に「自転車泥棒」テイストが濃く、始まってすぐに観るのが辛くなってしまったけど、頑張って最後まで観ました。救われない結末に、どのような展開をつけるかは、見た人次第なのかな。幸せになって欲しい。

過ちを犯した子供に対し、怒ったり叱ったりしないで、一緒に泣いてくれる親なんていないと思ったけど、いたらいいな( ˊᵕˋ*) 親が辛い時は子も辛いんだね。
Nana

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