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家族を想うときのバロウズのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.7
ケンローチ監督ということである程度は覚悟していましたが、まさかこんなにもツラい映画だったとは…。

イギリスの低所得家族、フランチャイズの運送業に勤める父親に介護職の母親。それぞれ家族の為に身を削りながら努力するが、事態は悪くなっていく一方。
反抗期でグレ気味な息子、家族をなんとかまとめようとする娘。家族それぞれの想いが最高潮に達した瞬間画面暗転、エンドロールが始まる。
「わたしは、ダニエルブレイク」と同様、これでもかと残酷な現実を突きつけ幕を閉じる。

一応イギリスの低所得者を主人公にしていますが、過労死、運送業や介護士問題など今の日本でも起こっている事だし、決して他人事のようには思えませんでした。
Amazonなどの通販を利用したときに「不在票」が入っているとすごく申し訳ない気分になるもんですが、この映画を見た後だと更に重く感じてしまうかも。
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