てんやもん太郎

家族を想うときのてんやもん太郎のネタバレレビュー・内容・結末

家族を想うとき(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

好きじゃない。
映画としては凄くいい映画なのかもだけど好きじゃない。

なんか辛気臭い。
この言葉で片付けてしまう自分の人間性も疑わしいけど。
でもこの映画についていろいろ人と話したい。

自分は風刺が好きなのかな。
いろんな問題を正面から描かれるとちょっと。
戯画化というか、何か手を加えて笑えるんだけど、冷静になると問題だよね、みたいな。


もはや、人間がシステムの奴隷になってしまっているということか。
今の時代は、この家族みたいに、真面目に頑張っている人が損をするんだろうな。
真面目かっ!!
って何度も突っ込んでしまった。

でも凄いのは、オヤジもオカンもいい人だけど、割りを食いそうな感じが、演技からも、ストーリーからも絶妙に漂っている。

あの2人はちゃんと個人の事情を汲み取れる眼を持っている。
しかし、その眼だけでは現代、とくに都会では、生きていけんのでは。
今は個人を一括りでみることが出来るマクロの眼、効率の眼も必要なのだろうな。
悲しい眼だよ。

そう、もっと狡く、適当に生きれないものだろうか。
ちゃんと逃げられない事情も描かれているけどそれでも、
真面目かっ!!!

携帯はいのち、みたいな台詞があったけどなんちゅー台詞や。
頻繁に携帯が登場してたなぁ。
この映画をみて、携帯触る機会をもっと減らそうと思った。
浅い感想!!

子供たちの演技は凄かった。
改めて言葉を発する瞬間までが、いかに大事なのかを感じた。