Sachiko

家族を想うときのSachikoのネタバレレビュー・内容・結末

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


家族の未来を想い
動けば動くほど
家族は壊れていく。

家族の未来を想い
働けば働くほど
借金が増えていく。

良かれと思ってやったことが
全て悪い方に流れていく。

まったくやるせない。

予告を観た時に
ほんの数秒観ただけなのに
何故か泣けてきた。

本編も泣けるだろうなと思い
観てたが、ほとんど泣けなかった。

観ていて 出たのは涙ではなく
溜め息ばかり…。

そして、ラスト。

え?は?終わり?
なんで?どういうこと?

…ってくらい唐突な終わり方。

思わず 近くで観ていた
見知らぬ方と顔を合わせて
「どういうこと?」って
聞いてしまった(笑)

「海外ドラマにありがちなラストだよね」と
見知らぬ方は言ってたけれど。

確かに そうでも思わないと
納得できない感じ。

最後に息子が車で去ろうとする父に
「前のお父さんに戻って」と懇願する。

その息子は、父親に
「昔のお前に戻れ」と説教されてた。

卵が先か 鶏が先か。

そういう問題ではないかもしれないが
何故 このあらゆる負の連鎖が
止められない社会なのか。

「パラサイト」とは違うけど
貧富の差はどうやったら縮まるのか。

釈然としない想いのまま
悶々として家路に急いだ。



「良い人」「真面目な人」が
幸せになれる社会であって欲しい。

「良い人」が利用され
「真面目な人」が避難される。
いつからそんな世の中になってしまったのか。

嘆いたところで何も変わらない。
Sachiko

Sachiko