マティアス＆マキシムのKのレビュー・感想・評価

グザヴィエ・ドランは、もっと繊細で大胆なはずだ。そこが大好きだった。

本作は粗雑だ。ストーリーも展開がありきたりながら、会話がとてつもなくつまらない。テーマは悪くないし、後半に繊細さが少しだけ顔を出したけれど。

撮り方も一般的な作品と変わらない。ファッション、ライティング、色彩、スローモーションなどの工夫が皆無。これまでの彼のスタイルを否定するみたいだった。