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マティアス&マキシムのakikokozawaのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.5
幼馴染のマティアスとマキシムは知人の撮る映画でキスシーンを強いられるところから全てが始まります。
本作はほぼマティアス(ゲイの心情)に向けられています。婚約者のいるマティアス、30歳有能弁護士。キスから蓋をしていた自分の気持ちが溢れます。
印象的に感じた描写でいうと、マティアスとマキシムを含めた仲良し5人男達、その周りの人々もうっすらと昔からマティアスの気持ちに気付いていますが彼の気持ちを汲み取り、友人関係を続けているところ。胸が熱くなりました。カミングアウトしているドランだから描ける視点が散りばめられていて現実的でよかった。同じ悩みを持っている人、自分の気持ち、大切にしてほしい。そして私達は全ての人間が対等に生きやすくなるために問題点を知り、理解して、配慮する必要があります。
ドランの作品は忠実に描かれる経験が重くて苦手意識があったが感性が変化したのか、今の自分には響きそうな予感がしたので他の作品を観てみたい。
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