CMBYNからインスピレーションを得て制作した作品ということで、終始対比しながら鑑賞してた。
17歳と24歳の、違う世界線であれば"若気の至り"ということにもしてしまえるエリオとオリヴァー。
一方、昇進や婚約など人生におけるいくつものステージが待ちうけている、30歳のマティアスとマキシム。
イタリア避暑地での、ひと夏の恋。
と、オーストラリアから帰国した2年後も、この先ずっと付き合いが続くであろう幼馴染。
マティアスとマキシムのふたりが恋を自覚したときには背負ってるものがあまりに多くて、この物語は閉塞感とともに思ったよりも淡々と進んでいく。
マキシムはおそらく高校生のときから自身がゲイだと自認してそうだったけど、マティアスはどうなんだろう。
熱に浮かされる姿は時として醜いものだけど、撮影時のキスをきっかけにいよいよ動揺しまくるマティアスは滑稽に映ってみえたし、それこそが本作を恋愛映画たらしめてたように思う。