あか

マティアス&マキシムのあかのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
4.0
マキシムーーーーー!なんて不憫な人なの…お願いだからオーストラリアで幸せになって…なんでも要領よくこなして、親失格ジャンキーな母親にも愛されてる弟と優しすぎて面倒ごとを背負わされるマキシムくん。諦めの笑顔が可哀想で可哀想で…痣さえなかったらって鏡の前での苦悩が苦しい。
マットくんがどんどん揺れ動いていく様を丁寧に描いていたから、ようやっとの情熱のキスシーンが本当に官能的で美しかった。手の怪我に触れて、さっき罵ってしまった痣に何度も触れて、はぁとてもいい。ボーイズたちがわちゃわちゃしてる様をカメラが横移動して、窓に押しつけられた二人の手にグッときた。
プレステと醤油が映ってた。ベジータって名前が実際にあるのかと思ったら、髪型が似てるから呼んだのか。伯母さんもちょっとだらしなさそうで、お金持ってバックれそう感あった。グザヴィエドラン監督ってアデルのHello撮った人なの⁉︎知らなかった…日本だとすぐに暮れてしまう、トワイライトの加減が絶妙。陽気すぎる弁護士はマレフィセントの空気王子か!ドラン監督版君の名前で僕を呼んで。
あぁーー終わり方はどう解釈したらいいの!待っててくれて、二人の誤解が解けて新天地でラブラブ暮してくれ!!!
ボーイズたちがまた素敵。ハイソなマティアスとリヴェット、多分労働者階級なフランク、ブラス。スラブ系のシャリフ。複雑な環境のマキシム。みんなそれぞれ育った環境は違うけど、大人になってもつるんで言葉遊びで盛り上がって、ケンカしても仲直りできる。妹・エリカちゃんのイラッとする喋り方、可愛いよ。その短編ください。
推薦状は隠してるし、スピーチも帰ってくること前提だし元々心の奥底ではマキシムに行ってほしくない気持ちがあったのかな。
あか

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