Moomin

その手に触れるまでのMoominのレビュー・感想・評価

その手に触れるまで(2019年製作の映画)
5.0
語り過ぎない美学

13歳の少年が宗教に触れた時
多感な時期に世界を知る少年が起こすアクションが観客を良くも悪くも感動させる

名作の匂いが次から次に押し寄せる感覚
主人公の少年が寡黙でありながら内なる想いは大人に匹敵するほど 多感な時期だからこそできること、できないこと。またその区別もままならない不安定さが彼の行動や言動から読み取れる

作中に気付く「過程がない」
今 この手法はかなりめずらしく、少々不親切にも感じられるが 見終わった時、ラストシーンを終えた時にその演出の意図も感じ取れる
観客の想像力の働かせ方が秀逸な作品
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