かまいたち山肉

その手に触れるまでのかまいたち山肉のレビュー・感想・評価

その手に触れるまで(2019年製作の映画)
3.5
思春期のアイデンティティ確立の欲求につけこむ宗教活動が卑劣だと思った。主人公の何かになりたい、漫然とゲームをしているだけの自分から変わりたいという、中二病的な思いを満たすものとしての信仰があらわれる。なんというか、内面的でない信仰はとても危ういと感じた。外付けの信仰というか、後天的に信じ始めるというか、自我の外側に存在する教義みたいな、道徳に溶け込んでない状態は盲信を生み出すのかも。逆に抜け出すのも簡単かもしれないけど。
ラストシーンは好き。