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その手に触れるまでのSGRのレビュー・感想・評価

その手に触れるまで(2019年製作の映画)
3.8
バンクーバー国際映画祭で鑑賞。ダルデンヌ兄弟の新作。

無条件に純粋な少年ものに感情移入してしまうからこそより刺さった…笑
主人公は純粋ゆえにイスラム教に過剰にのめり込んでしまっているゆえ、殺人未遂を犯してしまい…というかなり危ういけど主人公目線の青春映画。いつもは宗教的なものは毛嫌いしているのに、こういう視点で描かれると違って見えてくる。中学生くらいの年頃って、何かに盲目的に傾倒したりするから気持ちもわかるのでとても複雑だった。

文章にすると重いけど、内容はほんと思春期をみずみずしく描いた青春映画なんだよな。甘酸っぱすぎる恋愛シーンもある。

ダルデンヌ兄弟の作品でさえ場内が笑いで沸く海外の映画祭の雰囲気がとても良かった。
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