13歳の至って健全だった少年がイスラムの思想にのめり込み、反する身近な人を排除しようとする過激派に陥るというストーリーでヒヤヒヤさせられる。この年代特有の盲信的に何かを受け入れてしまう姿勢と、思い通…
>>続きを読むダルデンヌ兄弟お得意のドキュメンタリータッチで、手持ちのカメラワーク(ほぼ50〜70mmくらいの単焦点)と編集(場面転換の実景とか全くない)はもはや芸事の域だなと。
とはいえ自分はあんまり乗れなかっ…
途中でふとタイトルを思い出して、「そうか!」と気が付く。実際、主人公が「その手に触れるまで」を淡々と追いかけていくんだけど、単純に更生(宗教に基づく信念だけにそう呼ぶのは憚られるけれど)の物語へと進…
>>続きを読む多感な年頃の少年が、自分の純粋さを取り扱えてない感じで、不純な私は、ヒヤヒヤもするしイライラもするのだけど、ダルデンヌ兄弟の映画っていつでも冷静な背後霊みたいだから、近くて遠い感じというか、ずっと孤…
>>続きを読むアメッドの毎日、その所作や会話を、彼の生活を、淡々と映し続ける
彼は感情をあまり表に出さないし、いつも別段楽しそうではない、ただ宗教のことだけは自分の強い意思で行っているようにみえる
まだ子どもな…
女と握手するおはなし。
神や信仰が全価値観を支配する者を一概には否定せず、また、未熟な少年の成長の一片を神的視点で見つめる本作。
猫背で無愛想な風貌を持つ幸薄感丸出し鬱屈少年アメッドの葛藤がな…
アメッドをどうしたら救うことができるのか。
自我が芽生えだすとき、信じるもの全てを宗教ムスリムに注ぎ、狂信者になったアメッド。信念は簡単には変わらない。
もし、あのとき
先生を殺めてしまっていたら…
女の先生を殺しに行くラストシーン。
失敗して、地面に叩き付けられて発したあの言葉。
本当に彼の本心なんでしょうか?
殺害に成功してたら、あんな事は言わないはず。
この後、少年はどうなったのか…
© Les Films Du Fleuve – Archipel 35 – France 2 Cinéma – Proximus – RTBF