健一

シチリアーノ 裏切りの美学の健一のレビュー・感想・評価

3.5
見応えたっぷりのイタリア🇮🇹映画でした。

1000g位の超大盛スパゲティ🍝をたいらげたような気分。
お腹いっぱいです。

鑑賞前に他の方のレビューを読んで 登場人物が多く字幕を追うのが大変とあったので 少し予習をしてから鑑賞しました。
正解だったみたいです。

81歳! イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督最新作。
なんてパワフルな方。この歳でこれだけ重圧な作品を撮る力量があるなんて。
まさしくイタリア映画界のドン!です。

パレルモ派とコルレオーネ派の血で血を洗う仁義なき抗争。
パレルモ派の大物ブシェッタは殺しと麻薬に明け暮れる争いに失望し、"血の掟" を破り 政府に寝返り次々と告白していく。

「裏切りの美学」とは渋いサブタイトルを付けたものだ。
「美学」かどうかは疑問だが法の力によって「犯罪組織 コーザ・ノストラ」が 崩壊していく様は痛快でもありどこか悲しく痛々しい。
そして何より 実話 という所が恐ろしい。

イタリア🇮🇹マフィアおっかない!
アメリカ🇺🇸のマフィア、日本🇯🇵のヤクザなんて比じゃないね!

「種を摘め!」って意味分かります?
ある男を殺害しようと決意したらその男は勿論、男の子供、妻、両親、祖父母、そして親戚まで。
つまり男の血縁すべてを あの世に送るという なんて恐ろしい奴ら!
女子供関係なし!全員 ハチの巣 です。
そして全員殺した報告を受けるとボス達は 酒を酌み交わし 乾杯して高笑いし祝ってる。
イタリアマフィアは人間の皮を被った鬼👹ですな!

本作のジャケを見て頂ければ分かるかと思いますが、登場人物いっぱいです。
ブシェッタ、パレルモ、ファルコーネ、コルレオーネ、サルバトーレ、コーザ・ノストラ。
イタリア横文字多数出てきます。
尺は2時間半、あまり観客に親切な作品とは言えません。
ほんの少しだけ予備知識を入れて鑑賞すれば難無くついていけると思います。
凄い作品である事は確かです。
巨匠のパワーに圧倒されました。


2020年8月31日
イオンシネマ板橋screen 6
💺98 席
客入り 40人くらい。

気のせいかな?
お客さんはマフィア? ヤクザみたいな怖そうなおじいちゃんばかり。
マーロン・ブランドみたいな人がいました。(笑)
健一

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