しおん

小さな兵隊のしおんのレビュー・感想・評価

小さな兵隊(1960年製作の映画)
4.0
宇井と。ジュネーブに住んでいるうちに見たかったジュネーブが舞台の作品。フランスとアルジェリアとの、力と知性との間で、男はどっちつかずの臆病さから脱せない。
場面を横断するもの悲しいピアノ、そしてアンナカリーナと鏡が美しい。男は他者としての僕らに語りかけてくる。現実は鏡像的な構造が全てではないよと思う。けれども自分と重ね合わせてしまいもする。
「女は女である」を彷彿とさせる。
しおん

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