【修道院長は“目玉焼き”がお好き】
アマプラにて。同名のホラーアクションが未見だったので興味をもったが、別物だった。それでもヒロインに惹かれ、見放題では配信終了というので取り急ぎ、サッと、見てみた。
主演ハンナ・アータートンって、似てるなあ…と思ったがやっぱり、ジェマ・アータートンの妹なのね。でも似ているというのに、お姉ちゃんより華がない。これは損してるよね。
17世紀、魔女狩りで死刑判決を受けた女子を、うまいこと言って自分とこに連れてくる修道院でのお話。
このアイデアまでは面白かった。こういう施設、本当にあったような気がするが、そうならお安いホラー体裁にしないで、ド正面から描く価値があると思う。
死刑囚の引き取りがあの当時、法的に可能かわからないし、連れてきても、そもそも大半は魔女でも何でもないだろうから、何を持って更生とするのか謎だけれど…興味しんしん。
実在したら、更生どころか発狂させていた気がする。例えばカトリックなら『マグダレンの祈り』で描かれたような、女子向け虐待施設が実在していたワケだしね。
んで本作での物語は、どうなるのかと思ったら…どうにもならなかった。
魅力的な舞台装置を、お安いスプラッタでぶち壊したカンジ。で、この手の物件によくあるが、脅かし優先になってしまって、物語中の怪異ルールがよくわからない。
で、いつも思うが、悪魔は登場するのに神サマは出てこないのって、おかしくね?
一方のゾンビ登場はまあ、聖書に死人が復活と書いてあるから、ありえるんだろうけど!w
結局、要は、猛毒版コックリさんやってみたっていう、女子らしいお話でしたね。
修道院長役のクレア・ヒギンズって『ヘルレイザー』の強欲姐さんだった人か!納得。
マイケル・アイアンサイドも久しぶりに見て、元気そうで何よりでした。
<2023.5.17記>