takumi

ANNA/アナのtakumiのレビュー・感想・評価

ANNA/アナ(2019年製作の映画)
4.4
表の顔はファッションモデル、裏の顔はKGBの凄腕暗殺者のアナの活躍を描いたリュック・ベッソン監督のスパイ・アクション。

ニキータやコロンビアーナなどなどリュック・ベッソンお得意の強い女性アクションですが、今回は監督も務めるだけあってかなり気合が入った作品に仕上がってました。

不良少女が政府に殺し屋として訓練される流れや恩師に恋する展開はニキータそっくりですが、主人公の賢さや精神的な強さは少しひ弱なイメージのあったニキータと比べてもかなりレベルアップしていて現代版にアップデートされてる印象です。パワハラカメラマンを逆にいじめるシーン良かった(笑)

そしてそしてなんと言っても今作の見どころは主人公のサッシャ・ルス。本業がスーパーモデルだけあって色々な髪型服装どれもバッチリキマってかっこいいし、長い手足とバレエの経験を活かした激しいアクションも素晴らしい。ケイト・モスっぽい顔立ちで見た目強そう感があまりないのもまた良し。

強い敵とのバトルがあればなお良かったですが、アクションシーンはアラン・フィグラルツの振り付けも相まってかなりのハイレベル。特に中盤のレストランでのアクション(割れた皿での連続動脈切り最高!)は身を乗り出して観てしまいました。ザ・ファブルとか、チャーリーズ・エンジェルとか、アクション見習って欲しいです。

ヘレン・ミレンは相変わらずの存在感だし、胡散臭い系(ほめてる)イケメンのルーク・エヴァンスとキリアン・マーフィーが翻弄されてて愉快だし、配役もバッチリとハマってましたね。

先の読めない展開は悪くなかったし、美男美女がずーっと出てきてくれるので眼福だったしでかなりの満足度。続編あったらぜひとも観たいと思えるくらいに大好きな作品でした。リュック・ベッソンにはめげずにこういうちょうどいいアクション映画を今後とも作り続けて欲しいものです。アクション映画ファンならば必見!

追記
パンフレットは軍事評論家的な方の武器解説やタメになるコラムなど、情報量多めでとても良かったです。
takumi

takumi