ダメ押しカンドンウォン。

そして、日本の藤原竜也、山田孝之のW主演映画『MONSTERZ』の元ネタ、韓国『超能力者』。

目で見える人を支配し操れる超能力者カンドンウォンと、なぜだかその力が通じずやたらと回復力が尋常ではない若者コス。

貫けないものはない“矛”と、どんなものでも貫けない“盾”。それが出会ってしまったまさにその戦い。

一方は幼い頃から親にすら恐れられ、その力で世間から姿を消し、自分の力を呪いながらひっそりと生きてきた怪物。
もう一方は、仲良し3人組でうだつの上がらない人生を慎ましく生きてきて、自分の力にすら大して気付きもしなかったせ平凡な怪物。

出会わなければお互いがお互いの世界で何とか生きるはずだったのに、出会ってしまっただけにお互いの存在を許せず向き合うしかない2人。

この“矛”は、この“盾”でしか止めることはできず、この“盾”もこの“矛”があるが故に存在する。
ある意味、核の抑止力みたいな力が、暴走する核爆弾にどこまで立ち向かえられるかを描く。

コスもカッコいい。
最初の出会いの困惑から、自分の力を再認識しながら自分の使命はこの怪物を止めることにあると信じ始める道のり。

それが、親友2人とのしょーもないやり取りだったり、その2人の様にもならない凸凹感で乗り越える。
いや、もはや乗り越えてすらいないが、この親友2人がいるからこそ、コスもなんやかんやと立ち向かえる。

孤高の怪物と凸凹3人組の怪物の運命の出会いと戦い。

凸凹3人組が色んな意味で凸凹過ぎて極端だけど、この怪物2人の存在感が圧倒的なのでこれぐらい賑やかな方が良い。
キョンシー系の映画とかに出てくるやたらとクセの強いサブキャラみたいなもの。

個人的には日本の『MONSTERZ』の方が怪物の背景もありシリアスさが際立って好きかもしれない。

それと、韓国ならではの見た目も人間心理もエグさが少し弱めでこの2大怪物の能力に振り切ってるのは少し勿体ない気はした。

でも、その分、この2人が引き立っていて、こういうゲームがあったらやってみたいと思うエンタメ性はあった。


F:1818
M:1060

• #顔面ドアップサムネイルの映画

これはもったいない！

ベビーフェイスのコ･ス vs.ヒールに徹したカン･ドンウォン。

着想とキャスティングは最高なのに、物語の展開がグダグダで…。

主演のふたりはそのままで、脚本＆監督を｢義兄弟｣と｢高地戦｣でそれぞれカン･ドンウォンとコ･スの持ち味を存分に引き出したチャン･フン氏に変えてリメイクしてほしいなぁ。

｢アンブレイカブル｣や｢クロニクル｣に通じるエンディングは、いい感じです。

• #ハングクヨンファ♪

人々を意のままに操ることができる超能力を持つ男チョイン(カン・ドンウォン)は、その力ゆえに孤独な人生を歩んでいた。ある日、金を盗みに小さな質屋に入ったチョインは、そこで働くごく普通の青年ギュナム(コ・ス)に超能力が通じないことに慌て、誤って店主を殺害してしまう。ギュナムは世話になった店主の仇討ちに燃えてチョインを追い、チョインもまた唯一秘密を知るギュナムの命を狙う。


ギュナムの外国人の友人ふたりが面白かった。遊園地ではしゃいだりするのは良いが銃や車を改造したりするのはやり過ぎ。両親など過去の描写があったチョインに対してギュナムは過去の描写が何もなく、重要であるはずのお世話になった仕事先の社長の娘も印象に残らなかった。超能力は最初の首ポッキンが良かった。

• #2018観賞ワン
• #韓国映画ワン