これ本当にドキュメンタリー?!というくらい、the 中国のステレオタイプの家庭が描かれていて驚いた。
ドキュメンタリー()はテレビ番組のアンビリバボーくらいしか見たことがなく、ドキュメンタリー映画にも食指が伸びなかったんだけど、この映画結構面白かったのでドキュメンタリー映画に興味を持つきっかけになった感じがする。
予告を見て興味を持ったこの作品は時世に即してるというか、「今どき」のLGBTを題材にした作品で、さらに中国人の男同士のカップルの映画監督が撮影したということで、LGBTの問題を「アメリカの別世界」としての話ではなくなんとなく身近なものとして感じることができた。
わたしの世代はグローバリズムを重要視されたゆとり世代なので、かなり偏見なく見てみても「中国人ってこんな感じだよな〜」ってイメージを100%体現してくれるような、家族の発言。
きっと、監督の中では、ゲイの自分vs家族という対立構造があるからか、故郷の家族というよりも「敵」という視点から家族を捉えてる感じがする序盤だった。
ただ、
それでも重っくるしい感じがしなくて、わりとテンポ良くポップな感じに進むのは、20年間アメリカで育った主人公だからこそか。センスがいい。(書いてる時に思いだしたんだけど大学の英語の授業で見たBBCニュース番組の映像のようなそんな感じ)
ただ、物語が進んでいくにつれて、悪者だった母親が親として涙を流しながら心配してくれたり、息子の嗜好について悩んでいたりとだんだん憎めなくなっていく。
生まれたら鼻を摘んで鼻を高くしろ、母親の学歴は?なんて、苦笑するような発言をしていた主人公の家族の事も憎めなくなっていく。
人それぞれに想いがあるんだなぁと。
そして、何より孫を期待していた祖父に事実を伏せて孫を見せるも、暗に事態を理解したのか(息子が同性愛者)何となく元気がないおじいちゃん、、、ドキュメンタリーなのにすごく、脚本のある映画みたいだった。
また、母親が息子がLGBTだったことについて、「自慢の息子が"あんな風に"なるなんて」と言った価値観には思わず閉口した。
やっぱり上の世代は柔軟な発想は難しいのか、歳を重ねていくうちに柔軟さを失ってしまうのか、なかなか新しい価値観を受け入れられない様子に、自分も歳をとったらこうなってしまうの?!と一抹の不安を感じた。
ただ、みてる最中ずっと思ってた、高齢のおじいちゃんコロナ大丈夫かな〜って
調べてみるとTwitterで最近亡くなってしまった事を知って(でもコロナが原因じゃないっぽい?)ので、亡くなった事は悲しいけどコロナで不条理に亡くなった訳じゃなくてまだよかったな、、とは思った。
なんか、短い映画だったのに、わりと考えさせられることや名言が沢山あって文章がまとまらない。
まぁ、見て暗くなったり嫌な思いはしなかったし、前向きに多様性について考えられたので木曜日くらいの朝通勤途中に見てもいいかもねって感じのよい映画でした。
なんか見てたら中華料理食べたくなってきたな〜おわり。
「若い頃は真実が1番大切だと思っていたけれど、大人になった今は、真実以外に大切なものがあると知ったんだ。」-Hao Wu