まる

チャーリー・セズ / マンソンの女たちのまるのレビュー・感想・評価

3.5
あまりにも残酷で猟奇的な事件をモチーフに、しかし焦点は事件ではなく犯人たちに合っている。
男性をきっかけにコミューンに入った若い女性たちが、なぜ、どのように洗脳されていくのか。そしてどうなったか。

トラウマを持った女性たちに自分は悪くないと言い聞かせ、愛してると告げて居場所を与える。でも傷つけるし虐げるし抑圧する。
究極の飴と鞭、DVの強化版だ。
自分は洗脳されないしカルトにも関わらないと思っているが、人間関係がうまくいかない時に無条件で受け入れ自己承認してくれる「友達」がいたら好きになるし、もっと一緒にいたいと思ってしまうかもしれない。
そして友達の紹介してくれる友達なら信用してしまうかもしれない。

彼女たちは残虐な殺人犯だが同時に被害者だった。ラストがあまりに寂しくて悲しかった。
まる

まる