まっどまっくすこーじ

スペシャルアクターズのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)
3.7
あの「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の劇場長編作品第2弾!!

今回は≪松竹ブロードキャスティングオリジナル映画プロジェクト≫という企画で、ワークショップで発掘した役者たちと上田監督が一緒になって、オリジナルストーリーを練り上げながら作り上げた映画になります。

お話は、緊張すると失神しちゃうという病気を持つ主人公が弟の誘いで、演技で何でも屋をする≪スペシャルアクターズ≫と出会い、そこで人助けのためにカルト団体に潜入して…という展開なんですが、テンポの緩急が良いのでとても観やすく感じました。

キャストは「誰も知らない」で柳楽くんの妹役だった北浦愛を除いて、あとは無名の役者たちなんですが、みんな個性に溢れていてなかなか印象深い演技でした。
(余談ですが、北浦愛は「ウール100%」で、年がら年中「編み直しじゃ~!!」と叫んでいた少女だということを知りました…
「ウール100%」は途中で観るのを断念したという途轍もないワケわからん作品でした…笑)

全体的には面白くて何も考えずに観られる魅力があります。
ただ上田監督なのでどうしても「カメ止め」と比較せざるを得ない訳で、そうなるとやはり作品自体のパフォーマンスに加えて、インパクトや仕上がりも数段落ちると思いました。

勿論、まだこれが劇場長編映画2本目の若手監督だということを考えれば、上田監督の才能は充分感じられる作品であります。
なので、なるべく「カメ止め」を意識せずに本作を観るのであれば、純粋に楽しい娯楽映画としてお勧めいたします☺️