菩薩

ぼくが旅に出た理由の菩薩のレビュー・感想・評価

ぼくが旅に出た理由(2019年製作の映画)
3.0
は大体100個くらいあってひとつ目はここじゃどうも息も詰まりそうなった、と言うわけではなく25年間2人きりで過ごした最愛のママが死んでしまったから生き別れた兄2人を探しにと言うわけだが、ロードムービーという割には出発する迄にほぼ半分の尺を使っている。しかもこれが嗚呼!バラ色の珍生!!であればスタッフ一生懸命探しましたと幕が開いた先に生き別れたその人がおりそろりそろりと近寄っていって力一杯の抱擁→からの徳さん号泣紳助よかった…ほんまよかったなぁ…になる筈だが、時代も時代とあってインターネットで検索即確保となんの情緒もない。んでいざ2人に会いに行くのだが、2人揃ってたいして弟の来訪を喜ぶこともなく、むしろ「いやお前今更何しに来てん…」とかなり冷たい態度、ここら辺はだいぶ本来の文法とかけ離れている。んじゃなんの映画なのよ?ってな事になるが、どうやらこれは「依存症」をテーマにしたものだと言うのが浮かび上がってくる。本人はド直球のマザコンであるし、長兄はワーカホリックであるし、次兄は薬物中毒であるし、空いた部屋に転がり込んで来たゴロツキはギャンブル依存症であるし。そんな各々事情を抱えた者達がちょっとばかりその荷物を下ろす、ってのが結局のところこの作品の肝となってくるし、一応主人公の純粋さに周りがほだされて…みたいにはなるがこれがまぁ残念なことにたいして盛り上がりに欠けたまま終わる。となると加点ポイントは最早バチクソ可愛いのにドチャクソ都合よく主人公の彼女に収まるご近所さんの美貌だけ。全体的にフワッとしたまま走り続けてしまった感じでちょっと残念。
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