Nao

ぼくが旅に出た理由のNaoのレビュー・感想・評価

ぼくが旅に出た理由(2019年製作の映画)
3.6
ピールは幼い時に父親が兄弟を引き連れて家を出て以来、過保護の母親と世間から孤立して2人きりで暮らしていたが、30歳の時に母親が亡くなり一人になってしまう。
家のローン返済に困ったピールは流れ者に部屋を貸すことにしたが、とあるきっかけでピールは25年前に父と共に去っていった兄たちを捜す為の旅に出ることに。

想像してたのとは少し違ったけれど、ピールが一歩一歩前進してる姿が良かった。
母親の過保護とマザコンのせいで30歳なのに子供のまま大きくなっちゃった青年にとって、野放しになった世界が希望そのものだった。
目は大して輝いてるように見えないのにとっても清々というか、これからが本当の自分の人生だ!というような感じが滲み出てた。
過去の知らなかった家族のこととか受け止めきれないことが多くて、疎遠になるってほぼ他人になってしまうのに近い。
それでもピールは家族皆がずっと大好きで、感謝してた。
だからこそずっと繋がってたいという気持ちが強かったんだろうな。
ほっこり感に包まれた作品だった。
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