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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.4
▪️JPTitle :「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」
ORTitle:「The Biggest Little Farm」
▪️First Release Year : 2018
▪️JP Release Date : 2020/03/14
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-034
🕰Running Time : 91分
▪️Director : ジョン・チェスター
▪️Writer : ジョン・チェスター、マーク・モンロー
▪️MusicD : ジェフ・ビール
▪️Cast :ジョン・チェスター、モリー・チェスター
▪️Review
“直面する困難が夢に現実性を与えてくれる”
本作のメッセージがこの言葉に集約されているような気がします。
このドキュメンタリーは大きく二つの事に気づかせてくれます。
一つ目はまさしく前述の困難を乗り越えながら少しづつでも時間をかければ夢に近づいていく可能性があること。困難があるからこそそれを見つめていく事によって夢の実現に近づくということ。
もう一つは地球のすべては完全な生態系の仕組みによって支配されているという事。人的な操作でこのバランスが崩れていく現代への警鐘であること。
本作、美しい究極の農場、エコシステム(生態系)が出来上がるまで。。。想像以上に“観ていて自然の厳しさを感じ、動物たちの仕種に笑みが溢れ、そして感動する”ドキュメンタリーでした。
ほんとその自然の映像がとても美しく、息を呑むような美しさの草花、虫、樹木、精一杯生きる動物たち。人と自然の壮大な共生のドラマであり、循環する生命への讃歌の作品だと思います。
本作、監督でもあるジョン・チェスターと料理家のモリー夫妻が都会を離れ、“究極の農場”を作る事に挑戦した8年間を追ったドキュメンタリー作品です。
誰しもが思うであろう、歳を取ったら動物と共生しながら自然中で暮らすそんな夢。でもそれは想像を絶するほど大変で時間をゆっくりかけながら築き上げていくもの。そしてアメリカならではのダイナミズム(200エーカー(東京ドーム約17個分))がある作品ですが、当然コストも大きくかかるだろうことは想像に難くありません。
実際には関わることのできないそういったことを体感するためにはとても素敵な作品です。
そして、静かに背景を司どる“オーガニックな音楽”も素敵です。動植物たちをカメラに収めた美しい映像と見事な調和を見せています。
観ていて興味を惹かれ、そして楽しんで、ハラハラし、途中からは心が揺り動かされるそんな素晴らしい作品でした。

物語は。。。
ジョンとモリーの夫婦は、殺処分寸前で保護した愛犬トッドの鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまいます。料理家の妻モリーは本当に体によい食物を育てるため、夫婦で郊外の荒れ果てた農地へと移り住む事に。夫婦は諦めずに土壌を改良し、水源地から水を引き、家畜を放牧して荒れ地を耕作地に変えていきます。農薬は決して使わない、動植物や微生物の力を最大限利用する徹底的な有機農法のスタイルを追求いていきますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
自然を愛する夫婦が究極のオーガニック農場を作り上げるまでの8年間を追ったドキュメンタリー。ジョンとモリーの夫婦は、愛犬トッドの鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまう。料理家である妻のモリーは、本当に体によい食べ物を育てるため、夫婦で愛犬トッドを連れて郊外の荒れ果てた農地へと移住する。都会から郊外へと生活環境がガラリと変わった2人は、自然の厳しさに直面しながらも、命の誕生と終わりを身をもって学び、動物や植物たちとともに美しいオーガニック農場を作るために奮闘の日々を送る。映画製作者、テレビ番組の監督として25年の経歴を持つジョン・チェスターが、自身と妻、そして愛犬の姿をカメラに収めた。
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