宇宙の中じゃ人類史なんてグラスの泡の様
災害続きでいずれ滅びる地球から離脱して火星へ向かう8000人の民間人を乗せた宇宙船
事故により進路を外れて宇宙を漂流する
たった3週間で地球・火星間を往来する超高速船は救助もなく長い旅が始まる
間違いなく万人受けはしないけど面白い
私は不思議と眠くはなりませんでしたので多分合っていたんでしょうが、寝る人多いみたいですね
物語とSFのバランスが素晴らしい
SF作家って大体両極端で、無慈悲に科学が主役で人間はホコリの様な扱いになるか、物語が主役でほんの少しのSFがスパイス役となるか
アニアーラは上手く互いの領域を潰さず完結させてあります
私はこれが「枝分かれた人類史」と感じました
SF作家の成せる技でしょう
原作知らないのですがラストはSFとして考えれば全くゆかりのない別の「〇〇」のそばを偶然通っただけですよ
