核戦争でダメになった地球を捨て、宇宙船で火星を目指すのだが事故に巻き込まれどんどんヤバくなっていくお話。原作はノーベル賞作家ハリー・マーティンソンの詩「アリアーラ」であり、製作は彼の出身国スウェーデンとデンマークで行われた
シリアスなハードSFなどまったく明るくない分野だけど、中学生のころに手塚治虫の「火の鳥」シリーズくらいは読んでいて、まあ本作もそういう感じだった。
「スケールが大きい・壮大」と評されやすいのだろうが今の個人的気分でいっちゃえば「考えすぎのノイローゼ寸前」という気もする。まあ人類の未来なんてこんなもんかも知らんけどさあ、それをそのまま見せられてもねえ…。
ディストピアSFでも「26世紀青年」とかコメディで表現した例はいくらもあって、どうせ死んでいくなら笑って死にたいというか、こういうシリアスハードSFは好みじゃない。
まあ文化に理解のある知的で教養あるアテクシとしては一応つきあうし、コアなSFファンにもお勧めできるクオリティだと思う。