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ANIARA アニアーラのmasaのレビュー・感想・評価

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)
3.8
これは将来十分ありえる話しである。
ある意味ホラーより恐ろしい作品。

スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家ハリー・マーティンソンの代表作「アニアーラ」を実写映画化したスウェーデン製SF映画。製作陣も豪華な顔ぶれ。

汚染された地球から火星へ移住するため、8000人の乗客を乗せて旅立った巨大宇宙船アニアーラ号が、事故によって燃料を失い、火星への軌道を外れてさまようことになってしまう。
修復不能なまま歳月だけが過ぎていく中、希望を失い狂気へ落ちそうになった乗客たちの姿を何年後ごとのスパンで描いていく。

北欧版「2001年宇宙の旅」というキャッチフレーズにひかれて観てしまったが、SF映画だけれども人間の醜さ、カルト宗教、哲学的なことなどいろんな要素が含まれていて、興味深く観れた。単なるSFではない。

ほとんど乱交性行的なカルト宗教が出てきたときは、さすがに何これと思ったが、異常な絶望的な状況の中で多くの人間の集まりはどう変化していくか、なかなか引き込まれた。
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