このレビューはネタバレを含みます
予想以上にテーマは重いけど、根底には愛とは何か、人とは何か。
先日観た「DUNE/砂の惑星」とも通じるものを感じました。
少し硬派過ぎるのと、MCUの他の作品と繋がりが薄過ぎてわマーベル的な映画を期待していると肩透かしと感じる人もいるかもしれません。でも私はこの叙情的な雰囲気がとても楽しめました。
また、シャン・チーのアジア系に続いて、今作ではインド系、聾唖、ゲイなどアメリカにおけるマイノリティが色々と登場します。ポリコレはつまらないと反発する人もいるでしょうが、私は自然なことと思います。彼らは決してマイノリティだからヒーローであるといった描かれ方はされてないところがまた良い。ただ何十作も製作されてきたMCUの映画に、少数派であろうと現実世界に居る個性を描いただけだと思います。そしてそこに意味がある。
色々と気になる終わり方をしたので、ぜひ続編が観てみたいですね。
少し追記。
アメリカの映画で、中国出身であるクロエ・ジャオ監督が、ファストスが人類に絶望した事件として広島の原爆を題材としたことに感謝したいです。