ディヴィアンツ、コズミック・ビーイング、セレスティアルズ、エターナルズと言った「専門用語」が冒頭から飛び交うのに加え、数千年もの時間や数千キロを往来する場面転換、もはや神話化している登場人物の数々など、一見、MCUなりの世界神話の翻案かと思わせつつ、実はアーサー・C・クラークのいう「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」を地でいくようなストーリーテリングが後半、畳み掛けるように展開される。同時にMCUにおける銀河規模の生態系まで懇切丁寧に示したことから、ある意味、2時間半にも及ぶ壮大なMCUサーガ全体のプロローグとも言える。
