あしたあさって

エターナルズのあしたあさってのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.2
神々しい人智を超えた存在感を持つエターナルズですが、彼らの内面は、他のマーベルヒーロー達よりも人間臭く描かれていたように感じました(悪く言えば俗っぽい)。作中でも物語を進めるよりも、キャラクターの描写に力を入れていた気がします。

ただ、どうにも説明臭いというか登場人物紹介で本編まるまる使ってしまっているという印象ですね。
続編やマーベル・シネマティック・ユニバースへの今後の絡みを考えると、人物紹介映画になってしまうのはまあ仕方ないかなあとは思いつつも、魅力的なキャラクターが沢山いただけにストーリーの方ももっと味わいたかったです。

以下は雑記です。
CGアクションは文句なし。これを見るためにヒーロー映画見てるようなもん。
個人的には能力的にも性格的にもドルイグが好き。彼をもっと掘り下げてくれないかなあ。マインドコントロールだけの人かと思ったら普通に平均以上の体術使ってて惚れてしまった。どことなくお上品な佇まいも素敵。
アンジェリーナ・ジョリーは少し浮いてる感じがした。そういう役なんだろうけど、取ってつけた感が否めない。ギルガメッシュとの関係性もイマイチ気持ちが入らなかった。
なぜか途中からイカリスがミーシャ・コリンズに見えてしまい、ずっとSUPERNATURALがリフレイン。
スプライトは最初男の子かと思った。失礼。見た目は幼いけど只者じゃない感が序盤から発揮されてて好き。
キンゴは原作では日本の時代劇俳優だったらしい。日本映画の世界的知名度を考えたら、ボリウッドへの変更はやむなしか。

最近の向こうの映画あるあるだけど、多様性のある配役&ジェンダーフリーな描写のゴリ押しはどうにかならないものか。毎回毎回描かなきゃ気が済まんのだろうか。「絶対入れなくてはならない要素一覧」みたいなのが透けて見えるよう。作品が窮屈になるような感じがして私はあまり好きではない。勿論大事な事だけど映画見に行ってまでそんな説教臭いことされたくない。正直うんざりする。

作品全体としては超能力バトルが見られて高揚する反面、内容はそこまで面白くはなかった。それ必要なの?っていう描写の多いこと。ヒーローの内面を描くにしても少しダレすぎかも。
しかしエンドクレジットでまた風呂敷を広げてくれたので、今後も新作出る度に見るんだろうなあ…(笑)

追記:吹き替え版が評判いいので見てきました。吹き替えの方が内容を理解しやすくていいかも。ドルイグの声優さん確かに雰囲気に合っていた…!