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エターナルズのpenのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

危機が訪れ、それを防ぐ為にかつての仲間たちが集結し戦いに臨む展開はヒーロー映画の筋書きではあるけども、長い時の中でそれぞれに自分の中の考えを深めて結果的に別々の道を歩んでいったエターナルズの面々のドラマは、宿命を背負わされた存在たちの群像劇といった趣。

この作品の尺が結構長いのは一人ひとりがどのような道を辿り、またそこに至るまでにはどのような出来事を経験したからなのかをじっくりと見せる為だと思う。その部分を充分に尺を割いて丁寧に見せてくれたのが良かった。人類よりも遥かに長く生き、様々な進化・変化・罪を目にしてきたからこそ抱いてしまう悩み・傷を深掘っていくストーリーが好き。

戦闘シーンは日暮れや夜に行われることが多いのでしばらく印象に残らなかったけど、最終決戦の砂浜での戦いは素晴らしかった。コンビネーションプレイが多く展開され、長きに渡って連携攻撃を積み重ねてきた戦闘の経験を感じさせる。

アンジェリーナ・ジョリーがモンタナの目撃者に続いて好演を見せていたような気がする。主要キャストがみんな良いと感じるのは、その人たちが様々な表情を見せる場面が与えられていたからだと思った。一緒に付いてくる撮影してるあの人もコメディリリーフの役割を果たしつつも、大事なことをさらっと言って人物像を表現してるし。

マーベルにはまだまだヒーローたくさんいることを終盤には実感しつつ、この人らが選んだ道に幸あってほしいと願う(最後とんでもないことになっちゃったけど)。
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