うなぎネコ

エターナルズのうなぎネコのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.9
時間・空間を行き来するチームの物語
なので、アベンジャーズと比べると
まだ1人1人への愛着がなく、物語としては
今までのMCU作品と比べられないのですが

何より
世界トップレベルのメジャー大作が
「社会」をこのように描くようになったのか…
という感慨がスゴかった。

昔、タバコの煙にむせながら
映画館で映画を観る事が普通だった。
世界を救うヒーロー戦隊は、白人の20代男性(ヘテロセクシャル)ばかりで
何も疑問を持たなかった。

世界には女性もいて、色んな世代や人種、セクシャリティ・ジェンダー・ハンディキャップの人がいるのに
ヒーローとして映画に出てこなくても、疑問を持っていなかった。
あと、原爆が「人類の過ち」の象徴として描かれた事があるだろうか?

「メジャーコンテンツとは半歩先の未来(理想)を描くもの」
と教わりました。
これは、コンテンツに多額の投資をする世界的な企業の言葉。
いつかのカンヌ(広告)でのスピーチ。
「ポリコレがー」とか言ってる人は
もう「観客」としてターゲティングされていない、と自覚すべき。

MCU=世界のメジャー代表として、社会・教育に対するクリエイティブへの責任感をひしひしと感じた。

P.S.
「美しく聡明なチームリーダー」「誰よりも強くて心優しいキャラ」が
アジア人だった事に驚いた。
その反面、名誉白人ぶって、東アジアを馬鹿にし
ガラパゴスと化してきた
日本の国力の低さ(マーケットとして相手にされていない現状)も痛感した。
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