このレビューはネタバレを含みます
マーベルからまた壮大なSF新作。
前半は全員集合がてらの自己紹介。
後半は意外とアクションが盛り込まれていた印象。大ボリュームでだれた部分もあったが全体を通してはマーベル面白、、!と思わせてくれる進行。
鑑賞直後は「ホームランダーだった」としか言えなかったのですがやっと落ち着いてきたので感想を書きます。
やはりフェーズ4からヒーローに多様性が生まれて確実に進化しているなぁと。
アベンジャーズ初代のほぼ男性で固められてきたヒーロー社会に、今回のエターナルズは性別人種(と括って良いのかも疑問だが)もバラバラな顔ぶれ。
彼らのパーソナルな側面(聴覚障害、同性愛など)も特にピックアップされる描写はなく至極ナチュラルに伝えられているところが良かった。
特筆すべきは個々の関係性。
ギルガメッシュがセナの面倒を見る役を買ったり、マッカリとドルイグが親しげにするシーンがあったが、彼らの関係性には誰も言及していなかった。誰かを守ることやそばにいることに必要なのは思いやりや愛だけでよいということ。その集合体・関係性に名前をつける必要はなく、そういう在り方だってあるということを教えてもらったようで…
本当に素敵な結びつきだと思ったし、今の自分にとって救いのような存在に映りました。
ギルガメッシュとセナは新しい星に2人の名前をつけたいくらいに尊い。
アクションするアンジー初めて見たかもしれない、しかも強い。それも新しい魅力。
あと同僚の中に元彼がいるということ、色々考えさせられました。
多様性取り上げすぎって何なんだろう。
それらは今までフォーカスされなかっただけで、日常的で普遍に満ちた事柄だと思うが。認めて、受け入れ、生きていく。それが永く続く「社会」であり「世界」の姿なのだな、と。
私は新しい映画に出会いたいし、そこに期待が持てるマーベルが好きです。
悲劇の展開となったラストも、彼氏くんが開封したご先祖代々の代物も…どうアベンジャーズや新作とリンクするか気になってくるところ。
風呂敷を広げまくりな気はするがファンとしてはまだまだ楽しませて欲しい!