だいおう

エターナルズのだいおうのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

地球に文明をもたらした上位存在ということで、個々がかなり強力な能力を持っていて、単作ながら迫力あるシーンが多かった。各地で神話として名前や功績が残っているというのも上手い設定だなと思う。

宇宙規模の大きなエネルギーを生み出すために、一つの星とそこで繁栄した知的生命が犠牲になるという構図がメインとなっているけど、これってもっと小さい規模では身の回りでも普通に起きていることで、ミクロかマクロかで感じ方が変わるのは面白い。

エターナルズに感情を持たせているのは、知的生命とコミュニケーションさせる為だと思うけど、それが結果的には計画の失敗を招いているのが皮肉。

イカリスは最後まで感情を抑制して任務の遂行に徹していて、戦闘能力も高いからセレスティアルズ的には完璧に近いエターナルズだと思うけど、人間から見ると嫌な奴って感じてしまうね。あと一歩だったのにね。

今作は愛情がかなり大きなテーマで、セルシとイカリスの愛、スプライトからイカリスへの愛、キンゴとカルーンの愛、ドルイグとマッカリの愛、ギルガメッシュとセナの愛、ファストスの家族への愛と、それぞれ性質は異なるものの、行動原理の一つになる大切な感情となっている。
愛が障害を乗り越える力にも、絆を崩す原因にもなっていて、在り方がひとつじゃない描き方なのは最近らしさがあるなと思った。

展開上ヴィラン扱いとなるセレスティアルズは、あまりに巨大かつ強大で、メインの戦闘シーンはエターナルズ同士の戦いだし、超パワーの凄さがまだ見せきれてないと思うから、今後のシリーズでの登場が楽しみ。
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