このレビューはネタバレを含みます
なんか見終わった後に思ったのが、
そんなに人間が好きになったのか、エターナルズ
でした(笑)
初めからヒーローとして存在する者達が、何世紀もの間、人間と過ごすうちに、人間臭くなりすぎる話。
恋や愛だけでなく、終いには同族殺し、自死を選ぶ…(最後のイカリスってそういうことだよね？)
MCUでは、人間臭いキャラがヒーローやってるのが魅力でもあったと思うんだけど、今回のエターナルズは逆なんだよね。
見てて思ったけど、この神話感はDCEUのジャスティスリーグあたりの作品群に近いと思った。
(そういや、MCUの世界ってDCコミックもスターウォーズもあるのね(笑))
だからか、これまでのMCUに比べてキャッチーさが足りない気もして、人気がいまいちそうなのも分かるが、結構好き！
(今回、他のMCUともほとんど繋がりないのも気になる人いそう…。でもフェーズ4以降、作品数も膨大だし、コミックと同様に、気になるものを摘まんでねって感じだと思うんよね。今まで通り、１から全部追わなくても、好きなキャラの作品見て、他のキャラやストーリーが気になったら見るでいいと思う。)
まず、規模の大きすぎる世界観がよかった。
人間から見た神話であるソーをもう１つ上の次元から話すとこだったり、サノス関連はスルーした理由が人間と地球外知的生命体の争いレベルだからだったり。
(この辺、制作順は後だが、時系列で言うと前からいたのに、何であの時出てこないの？へのアンサーとしても巧いなと(笑))
デザインもゴテゴテに盛るのではなくて、形はシンプルだけど、金の細い線でスーツの模様や武器ができていて、神々しさを表しているのもいい。
(ディヴィアンツのデザインは微妙かも。創造主が同じなら金のラインだけで構成するとか、神々しさに振ってもいい気が…。)
ただ、おそらく我々人間の創造するヒーローや神話の英雄の源泉だという扱いだから能力が地味なのはいいとして、バトルもシンプルにボコってるだけの印象が…。
(ラストの、ティアマットがエネルギーをくれたみたいな展開が、よく分かってないんだけど、自分の起動を止めようとした地球のエターナルズ達をもう少し見てみよう的な感じですかね？
アリシェムも似たようなこと言ってたし…)
キャスト含め、キャラクターもみんなよかったな。地球のどんな人間にも合わせられるようにだと思うけど、バラエティに富んだ10人だったな。
仲間集めのシーン、全員初登場のキャラだから、しっかり時間かけて描いててよかったな。
(ヒロシマを悲劇的な出来事として描くのも驚いた。戦争映画とか全然見てないから知らないだけかもしれないけど、バーベンハイマーとか見てたので、アメリカの映画でそれやるんだなと。)
(最近のMCUの流れを見てると、まじでそろそろちゃんとした日本人のヒーロー出ないかな…。)
話としては、大義のために人類を見殺しにするかどうかという、地球の命運をかけた規模のでかい(エターナルズ的に小さいかも)話をしながら、仲間を殺しただの、愛だのといった、規模の小さい話も絡めつつバトルしてるのが…なんか好きでしたね。
エターナルズ、話の規模が今後のMCUで扱えるか不安だし、他のMCUキャラと混ざった時に神秘性が失われそう(現にクレジット後のシーンは、いつものMCUに見えてしまった…)。
(あのでかいセレスティアルズ、扱わないわけにはいかないデカさだけど…)
