ギヨーム監督のは
『遭難者』『女っ気なし』しか観てないのに偉そうなこと言うのもアレですが、
この作品は短編ドキュメンタリーなんですが
それでも写っているものすべてがギヨームチック!
色合いも存在もギヨーム印。
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アルプス山脈を縦断する自転車レースに挑んできた
老齢のサイクリストを追ったドキュメンタリー。
時折挿入される海水浴シーンには
「家にいなさいよ」って言いたくなるほど
老いた体が写っています。
到底、自転車で山超えられるなんて思えない。
でも、顔や腕、足が真っ黒に日焼けしているのに注目するとカタギのおじいちゃんではないとわかります。
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で、このおじいちゃんは
ひとりで自転車でアルプス越えをチャレンジします。
自転車という利器は使うにしても
動力は己の肉体と精神力のみ。
自転車漕いでる姿はさっきの海水浴のおじいちゃんとは別人。
気迫に満ちてるし
狂気さえ感じる。
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淡々としているものの
コミカルにもなっていて
おじいちゃんのインタビューの奥で
知らないおじいちゃんがビーチベンチとパラソルの設置に苦心してる姿を初めから終わりまでじっくり写す。。
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ギヨーム監督のカメラはどんな人にも優しい。
誰もカメラに威圧されていないのがわかる。
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偉そうに語りましたが、、
睡魔ともかなり戦いましたよ。。