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アイ・アム・マザーのaiiiiiのレビュー・感想・評価

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)
4.9
これから人類が向かう未来へのヒントが出された作品だと感じました。

単一の意識が多数に存在する。
これこそがまさにこれから私たちが経験して行くリアルな社会。ロボットやAIによって育てられる人類もありえるのではないでしょうか。

正しい道徳的な人類を残す、まさに今始まっている世の中を表しているようです。

アイアムマザー、人にとって母親とはとても大きな存在です。だからこそ、この題名が付けられた意味を、行く末を考察しながら観ていたのですが、ラストで納得しました。胎児の頃から画面に映された彼女自身がまさにその答えだったのですね。

人間とは愛を抱きその元で選択をして行く生き物。AIには今のところ愛はない。だからこそ最後の結末は、AIがいかに良質な人類を残すかの選択の上で無感情な存在意識であると納得できます。彼女はその試験に合格したのですね。

ロボットには愛がないけれど、愛のある人間を育てることはできるんだなとしみじみと思いました。

現代版、ノアの方舟のような作品でした。

ここで遡ってみなおしたら、彼女が小さな頃のマザーとの会話に全ての答えがありました!そうか、なるほど納得です。母親になる勉強が必要、いつかは大きな家族。そう言うことですね。
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