このレビューはネタバレを含みます
60年代後半〜70年代前半にかけて確立されるウエストコースト・サウンドの中心地となったなった、聖地ローレル・キャニオンについてのドキュメンタリー。
この時期のアメリカン・ロックはあまり詳しくないので興味深く楽しめた。
わたくしの大雑把な知識で説明しますと、60年代後半とゆーのはアコギのフォークからエレキのバンドへ主流が移る時期で、ビートルズが個性的なアルバムを作るよーになり、ボブ・ディランがエレキを使うよーになって大ブーイングを食らった頃ですな。
その頃アメリカ西海岸ではザ・バーズ、バッファロー・スプリングフィールド、ジャクソン・ブラウン、ビーチボーイズなど多くのミュージシャンが活躍しており、所謂アメリカン・ロックの礎を築いていたわけですな。
因みにウッドストックは69年で、ヒッピーやサイケなカルチャーは日々変容してゆくので、それはまたべつの話。
この「ローレン・キャニオン」って時代は新しいが故に自由で無垢でいられた、そんな空気を皆で共有できた時間だったのではないかな。(恐らく僅かな時間だろうけど)
案内役がディランの息子で、当時のミュージシャンらへインタビューすると共に、ベックやフィオナ・アップルらとのライブなども収録されております。
またこのディランの息子がねー、無愛想な表情や声が父親にそっくりでね。
しかし、
何故こんな機会なのに「ミスター・タンブリンマン」をカバーしないのか。しないのか。