とぽとぽ

エコー・イン・ザ・キャニオンのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
南カリフォルニアのロックの始祖たちに捧ぐラブレターと今これからの世代へとその偉大さを伝え継ぐためのプロジェクト

まさしくエコーしていた。ボブ・ディランの息子であるジェイコブ・ディランがホストとなって、60年代から70年代にかけて多数のミュージシャンたちが暮らしていた伝説の場所ローレルキャニオンの音楽シーンと、それを取り巻く --- なんなら彼らが中心となって作ってきた --- 音楽史を振り返っていく。
互いに影響/刺激し合いながら名作が次々とできた時代。一人のDNAからてはなくチームワークやコラボレーションから生まれて連鎖が続く幸福な化学反応。1930年代のパリなどのように語り継がれるに相応しい文化の遺産。ロック・ドキュメンタリーのファンなら必見の作品に仕上がっている!

●ザ・バーズ
フォークロックを確立した立役者。
●ビーチ・ボーイズ
モーツァルトがブライアン・ウィルソンより優れているとは思わない。

どちらもビートルズからの影響や愛を隠さない

●ママス&パパス
●バッファロー・スプリングフィールド
当時のエピソードに事欠かない

レジェンドたちが昔を懐かしんだり、彼らから影響を受けた、彼らもまたレジェンド級の有名ミュージシャンたちがその凄さを語ったり、基本は音楽ドキュメンタリーの形に則っている。後進に伝えるという目的で数々の名曲をライブ&アルバム制作も収録されていて、立会人はキャット・パワー、ベック、レジーナ・スペクターなど。当時のたくさんあったスタジオなんかにも話は及んでいく。
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