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ラ・マルセイエーズの一人旅のレビュー・感想・評価

ラ・マルセイエーズ(1938年製作の映画)
4.0
ジャン・ルノワール監督作。

フランスの巨匠ジャン・ルノワールがフランス革命を描いた歴史大作で、民衆と国王双方の視点から革命の進展を再現しています。

1789年のバスティーユ牢獄襲撃から始まり、ルイ16世がいるテュイルリー宮に革命軍が押し寄せていくまでの過程を描いた歴史映画で、マルセイユからパリを目指し進軍する500名の義勇軍と、宮廷に留まり続ける国王と側近らの動向を交錯させて描いていきます。王政打倒を決意する革命軍の連帯と、いつまでも宮廷で能天気に構える国王の姿勢が対比的に描写されています。

映画のタイトルにもなったフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」がマルセイユの義勇軍を鼓舞する進軍歌として度々歌われ、攻撃的な歌詞が革命の熱気と共鳴していく様にも見入るルノワールの歴史大作です。
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