ナマケモノ

プライベート・ライアンのナマケモノのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
3.9
2023.12.8 No.262・Netflix

諸事情で何かしらの戦争映画を見る必要があり、『西部戦線異状なし』と悩んだが、前々から気になっていたこちらを鑑賞。

『E.T.』とか『インディ・ジョーンズ』、『ジュラシック・パーク』など、子供でも楽しめる作品のイメージが強いスピルバーグ監督と、『フォレスト・ガンプ』とか『オットーという男』、『トイ・ストーリー』のウッディなど、これまた平和な作品のイメージが強いトム・ハンクスの組み合わせだから、まあ戦争映画とはいえハートフルで感動系なストーリーなのだろうと思っていた。

だから昼ご飯を食べながらのんびり見ようと思い、モグモグしながら再生。5分後には食事中に見た事を強く後悔した。なんだこれ、、

あまりにも絶望的すぎる戦争シーン。上からひたすら銃弾の雨が降ってくる恐怖。次々倒れていく兵士。血で赤に染まる海水。もげた自分の片腕を持ちながら逃げ惑う兵士。片脚がなく逃げられない兵士。もう絶対助からないのに必死に治療する衛生兵。映画でもドラマでも戦争シーンは幾つか見てきたけど、ここまで生々しくリアルに描かれた作品を見るのは初めてだった。本当にスピルバーグ監督か..?と何度も疑った。食事が喉を通らなかった。だが、本当に恐ろしいのはこれが過去に実際行われていたという事。人間のやる事じゃない、狂ってると思った。

キャストは今活躍してる俳優の若かりし頃が見れておぉとなった。ヴィン・ディーゼルとかマット・デイモン。ヴィンはワイスピの荒々しいイメージしかないので、こういう系統の作品にも出演していた事に驚いた。

「俺たちの命をムダにするな。しっかり生きろ」これほど説得力のある「生きろ」もなかなか無い。
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