怖 す ぎ ！！！！！
爆発とかドキドキが本当に嫌なので数々の戦争映画にビビり散らしてきましたが、今作は"戦争映画の金字塔"と言われているのも納得の怖さでダントツにしんどかった。そしてグロかった……
ノルマンディー上陸作戦のこともなんとなくは知ってたくらいでしたが、スピルバーグ印の異常に分かりやすい映像で見せられ続けると「もう分かったから勘弁してくれ！！！」という気持ちになる。アメリカ側から見たら結果としては成功したノルマンディー上陸作戦だけど、その裏では第一次隊の90%が死んだというのも納得だったし、海が地で真っ赤になっているの見て、フィクションだって分かっていてなおあまりの死傷者の多さにショックを受けてしまった。
WW2の結果を変えたと言われるノルマンディーの華やかな戦果の裏には多くの犠牲があり、かたやライアン救出作戦の裏には死んでいったミラー中隊の仲間たちがいる。"意味を持つ“人の死の裏で、"意味を持たない"人の死がいったいどれだけ積み重なっていたのか。参謀の気まぐれの善意の裏で、その命令に従わざるを得ず、命をかけて振り回された名もなき人々と160分人生を共にすることで、改めて命に意味や価値を求める戦争の愚かさを痛感するのであった。
それにしても1995年って感じの映画だな。白人の退役軍人世代にどストレートな内容だもんね。今の時代だと作られづらい作品だろうなあと思ったら。
