トトCINEMAライフ

プライベート・ライアンのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
3.5
以前、鑑賞した時には前評判の高さや、有名キャストが多く出演してる事から勝手に期待値のハードルが上がっていたが、正直感想が出て来ないほど余り心に響かなかった?…戦争映画は只のドンパチやお涙頂戴ドラマではシラケてしまい、何かしらのメッセージを受け取った時に何かしらの教訓になる。
絶対に戦争反対の者の一人としてロシア・ウクライナの戦争が収まらない今もう一度見直してみる

作品は1990年代後半公開、冒頭からの苛烈な戦闘シーンは第二次世界大戦を描写したものとしては大変過激で、その後の戦争映画の描写にも影響を与えたという…確かに、目を覆いたくなるような凄惨さであった。

その後のストーリーの元となる「ライアン」の件も穿った見方をすれば戦争の中の良心というより、軍の体面を保つ為とも言える…こんな感想が出るのも現在のロシア・ウクライナ戦争の報道によって、特に侵攻した側のロシアの兵士の状況とは余りにも違うからだ。

映画では世界大戦の中で、勇敢に・祖国を守る為に闘う・仲間を守る…といった大義名分や兵士は自らを鼓舞し士気を上げているのとは大違いだ

先人たちの命懸けの戦いと、それから約75年以上もの時を経ての侵略戦争における無理やり戦場に向かうロシア・ウクライナの兵士たちの事が頭から離れなかった。