リタ

プライベート・ライアンのリタのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

1917を見て、また見たくなって見た。

やっぱりプライベート・ライアンは凄い映画だわ…

冒頭の迫力とんでもない。

軍医が倒れて、衛生兵3人束になり
命懸けで助けようとするのに
一瞬で無駄になる無情さ。

落ちた腕をオロオロ拾う人

部屋を焼かれポロポロ逃げ出す火に巻かれた兵士

投降した敵兵を撃ち殺して嘲笑う米兵

血で真っ赤に染った波打ち際

はぁ…酷い。



その後の本編
メインキャラクター全員面白い。

ぶっきらぼうのムキムキが
勝手にフランス少女引き受けちゃったり

チームの衛生兵が、母との思い出話をして
「昔の自分は馬鹿だった」と後悔していたのに
帰れずじまいになったり、、

部下が死んで主人公がひとり泣いたり。。


命乞いをするドイツ兵のくだりも泣ける。
アメリカ人だいすき!あの女優好き!
ヒトラーくたばれ!とか必死になられたら
そりゃ殺せないよ…

なのに約束破って前線に復帰。
再会して気さくに話しかけるところ、
凄くショックだった。

それをアパムがすぐに打ち殺してしまうことも。


主人公の相棒と、神に愛されしスナイパー
アパムの弾を待っていた2人も
みんな死んじゃってショックだったのに
更に主人公まで!!うわぁーーーん



過酷な環境で誰がいつ死んでもおかしくない。

皆明るく振る舞うけど
時折しんみりする瞬間があった。

巨乳のなんとか夫人の話が1番グッときた。
なんて天使な夫人なんだろうか。



現代パートはいらんかったかな。
白々しくて冷めた。

しかしあの墓地は美しい。

ライアンあの歳で初めてお墓行ったリアクションだな
恩知らずめが(笑)と思ったら

ノルマンディーにある墓地なんだね。


ノルマンディー上陸作戦は
戦死・負傷で双方に12万人程の犠牲が出た
と言われていて

戦争の前には確かに生きていた人達が
あの見渡す限り並ぶ墓碑以上にいたんだと思って
苦しくなる。



ライアンくんが無事帰って
幸せな人生を送ってくれたことは素晴らしいことだし

任務をやり遂げた主人公達も素晴らしいし

田舎の母親を思って司令を出した本部の人たちも
清い心の持主なんだと思うけど

なんなんだろう、見終わった後のこの虚無感。

戦争不可避なんて状況、ある訳ないのになぜ起こる。


序盤に出てきた隻腕の偉い人、
ブレイキング・バッドのウォルターだよね!?
今回初めて気がついた。かっこええ。
リタ

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