空の落下地点

スクールズ・アウトの空の落下地点のレビュー・感想・評価

スクールズ・アウト(2018年製作の映画)
3.0
これ、悪童日記だ。暴行、窒息、溺れること、転落、可哀想という感情にも慣れてゆくこと。目的は悪童日記と違って、ある行為の為の感情無効化だったけれど。

最後、手を繋いだのが切なかった。子供たちが変わろうとしても、世界が変わってくれない。
担任は恐怖という病気、担任を好きな女はストーカー、音楽教師は喪失を抱え、トランプは温暖化を信じず、校長は自分たちを見世物にして暴力も隠蔽。前の担任は自殺した。そりゃ悲観するわ。
最後は人類滅亡の終末を想わせる終わり方になってる。

人間が虫のように死んでよいわけがないと、口で言うのは簡単だ。こんな先生がいてほしかった。柵の外側からの教育ではなく、内側からの教育を。

人間は自立しているつもりでも、誰かしらの或いは何かしらの犬なんだ。
空の落下地点

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