【食わず嫌いは食ってから言え!】
これはやられたね。
正直、コロナのせいで延期が続いた挙句「もう観たような気になってしまった」作品たちの中の1本。
(あと、個人的に「007」と「キングスメン」はもう見終わった気分。CM流しすぎ)
ってなわけで、ぶっちゃけて言うと鑑賞前はそれ程期待値は高くなかった。
大好きなライアン・レイノルズが出ているし、観とくか~くらいの感じだったんですよ。
・・・ところが!
やっぱり、ちゃんと観ないとダメだね。
いい意味でCMがミスリードしてくれていた。
これはオンラインゲームの中の「モブキャラ」のお話でありながら、同時に実社会における閉塞感や不公平感など、みんなが日々何となく感じているものをビジュアル化して皮肉る・・・って言うほど崇高にはせず、やっぱりゲームの中の話なんだよねっていう、絶妙なバランス感覚を持って作られた作品だった。
モブ達の行動を見て笑いながらも何故かリアルな匂いを感じるのは、あながち「現実世界での自分たちの日常」と大差がないから。
クライマックスまで首尾一貫してテイストを壊さずにキチンと作られたコメディ。
どんなに時期がズレようともキチンと劇場公開を諦めずに頑張った劇場や配給の方々に拍手を送りたい。
これはちゃんと劇場で観るべき作品だと思います。
後はネタばれもあるので「フリーワールド」にて。