高評価に押され、滑り込み鑑賞。
ゲームはオンラインに切り替わるくらいの頃まで結構やっていたので、
設定は違和感なくすんなり入れた。
監督はショーン・レヴィ。
ライアン・レイノルズ主演。製作にも携わる。
オンラインゲーム「フリーシティ」の世界の中で
毎日強盗に襲われる銀行窓口係のガイは
あることをきっかけに、変化を試みる。
いわゆるNPC、作品内ではモブ(背景)キャラと言われている彼。
ゲーム内は何でもありらしく、
暴力に溢れた街で、良いことをしてもレベルが上がるようだ。
死んだら自動的にリスタートするのは
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』っぽいが、
それなら『コンティニュー』の感じの方が面白かったし、好みだった。
他の要素も『レディ・プレイヤー1』『トゥルーマンショー』…など色々思い浮かび、どちらかというと既視感に寄る。
それが一概に良くないとは言えないが、
サングラスを掛けると本当の世界が見えるのは『ゼイリブ』を思い出すのだけれど、これはとにかくG指定に徹しているので、もっと爽やかで明るいものなのだ。
そのキャラにライアン・レイノルズはかなりハマっていて、
モブキャラっぽくないはずなのに、すごくモブキャラらしくコミカルに好演している。すっとぼけた感じが愛らしい。
ゲームの世界と、プレイヤーや企業側のリアルな世界があり、この行き来はとてもスムーズでわかりやすい。
またNPCが自我を持つ、それがAI対人類のようなお決まりの構図にならない。
それと“フリーシティ”というネーミングにこの作品の意義があるのだろう。
ただゲームの街の世界の広がりは感じられず、狭く感じてしまった。
同じ場所を何度も映すからだろう。
まぁそこがキーになっているということなのだろうけれど。
音もちょっとうるさく感じてしまい
何だかせせこましかった。
大きめスクリーンではなかったからかも。
小ネタでちょいちょい笑わせてくるのだが、私的にはクスリ程度。
1番笑ったのはあの方のクネクネダンスかな(笑)あとDUDEの台詞。
そしてカメオ出演もお楽しみではある。
あとタイカ・ワイティティの悪いボスが面白かった。
他にもアドリブがめっちゃあるらしい。
それは見てみたい。でも全部見たらしつこそう(笑)
ライアン・レイノルズとタイカ・ワイティティは『グリーン・ランタン』で共演しているのだけれど
今回初めて共演って言って、なかったことにしているインタビューがウケた(笑)
いつものじゃなくて
今日はカプチーノを☕︎
自由とは?
主人公とは?みたいな話。
以下ネガティブ含む感想⚠️
クライマックスの武器の出し方は
正直興醒めしてしまいました。
よく思いついたなとは思うけれど
雑なのは苦手です。
ただ、状況を逆手に取ったという点や
彼のカメオ出演はしてやったりか。
これは早い者勝ち。
ルーカスフィルムが買収された当時のショックを思い出してしまった。
物語の構成要素としてはおまけみたいなものなのだけれど。
ラブレターかなり早い段階で出てくるのに、かなり焦らせるというあの流れは何なのか(笑)
そして最後にガイにああいう風に言わせるのか、と。。
そんなに悪くもないけれど、響くものはなかったかな。
家族とか友達、デートとかで観るのは良さそう。
2021レビュー#158
2021鑑賞No.353/劇場鑑賞#58