バナバナ

鉄道運転士の花束のバナバナのレビュー・感想・評価

鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)
2.8
セルビアの映画。

イリヤは電車の運転士。ある日、孤児院を飛び出した自殺志願者の10歳のシーマを轢きそうになる。
寸でのところで停止したイリヤは、孤児院に帰るくらいならまた自殺するというシーマを引き取り、養子として育てることにする。

それから9年、イリヤと共に線路横の車輌基地の社宅で暮らしてきたシーマは、義父の仕事に憧れ、自分も電車の運転士になりたいと熱望する。
しかしイリヤはこれまで28人も事故で死なせ、また身近な人達も亡くしてきた過去があるので、イリヤが運転士になる事に大反対するのだった…という話。

イリヤ役の俳優さんが、渋オジでかっこいい!
頑固だけど、シーマへの愛で邪魔したり、裏から助けたりと父性愛が強い。
しかし、シーマを運転士にしたくないのなら、シーマが就職する前にも誰かが事故に遭っただろうから、その跡片付けを手伝わせてみたらよかったのではないか、と思うけど。

日本の電車の運転士さんは分刻みで運行しなくてはいけないし、環状線なんか、事故に遭う確率高いよね。
きっとセルビアの運転士さんも、本作のテーマに良い気はしないのではないかと思うのだけれど…。
親子の愛を示すのに、この設定は監督の独りよがりでは…と思わないでもなかった。
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