リアル「きかんしゃトーマス」の世界。
真面目な話かと思ってみていたら、思いのほかゆるい話で肩透かしを食らった。
だからといって面白くないわけではなく、まるでローカル線の旅のように、ゆるく、おおらかに話が進んでいく。
鉄道に人生を捧げてきた彼らが背負うものは果てしなく重そうではある。
だけどその重さを真正面から描くのではなく、つねにどこか滑稽なものとして描いているのが興味深い。
この独特で軽妙な展開はもはや、セルビアンジョークというべきものなのかもしれない。なんてことを思った。
耳馴染みの良いBGMと、バルカン半島の乾いた空気感も印象に残る、不思議な映画だった。
独特の空気感のもと、バルカン半島乾いた空気感独特の空気が漂う