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鉄道運転士の花束のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

※久しぶりの投稿で、自分のスコアの基準がわからなくなっています(笑)😅

シニカルな中にファンタジー的な要素もあり。
ブラックユーモアが過ぎて好きになれない作品が多い私でも、なぜか自然に受け入れることができて、不思議な感覚が残る作品だった✨

まずびっくりしたのがグロテスクな表現の台詞😨
しかも身近な人たちの死にまで繋がっていて...🚃

悲しみや苦しみを乗り越えなければ生きてはいけない。重すぎる現実を笑い飛ばす様子はブラックユーモアたっぷり。
そうすることで平静を保って暮らしているわけで、観ているうちに独特な魅力に惹き込まれていった✨

早く轢いた方がいいという流れを生み、そこからの展開で温かな気持ちにさせてしまうところが、この作品の上手さ!

厳しくもシーマの力になり、身を投げ出し死を覚悟した後、唯一抱え続けていた心の傷から漸く解き放たれて、今を生き始めるイリヤ。
恐怖から荒んだ生活を送るようになってしまったけれど、冒頭イリヤの運転中愛犬がいた場所に女性を乗せて運転するまでになったシーマ。
穏やかなラストシーンだった✨

セルビア🇷🇸で浮かぶイメージは戦争🪖
ここではそれは全く出てこないけれど、戦争で人を殺めたり大切な人を失くしたりした人たちが苦悩から開放されることを願いつつ、個人を責めるべきではないというメッセージも含んでいるような気がした。

【notes】
●アナログで古びた列車(鉄道ファンにもおすすめ)
●音楽が聴ける携帯電話📱時代背景はそれほど古くなさそう
●列車を改造した居住空間。特に好きなのは本棚がびっしりのヤゴダの部屋📚
●蛍光灯の下で育てている花々。献花として使っているのだろう💐
●小さく華奢で子ヤギのようなルックスの犬🐾
●制服なし、運転中読書
●ロマ(ジプシーという単語を使ってはいけないこと、最近知りました💦)
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