OASIS

DEAD LEAVES デッドリーブスのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

DEAD LEAVES デッドリーブス(2003年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

月面刑務所「デッドリーブス」に収監されてしまった二人が繰り広げる脱出劇を描いたアクションアニメ。

アニメスタジオ・Production I.Gが贈る「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」の今石洋之初監督作品。
目が痛くなる色彩感覚と常時高めなテンションに50分とは思えないほどの疲労感。
劇中でチンコって一体何回言ってるんだと数えたくなるくらい、オブラートに包まなさ過ぎる卑猥な表現が炸裂する。

記憶を無くしたPANDY & RETROが小悪を働き警察に追われるカーチェイスから、月面刑務所に送られそこで出会った囚人達と逃亡を図るまでをノンストップで苛烈に高まり続けるテンションの中駆け抜けて行く。
仮面の様に同じ表情を貼り付けた警察官が、大量に紙風船の如くあっさりと撃ち抜かれ切り裂かれていく様は痛快爽快。
銃弾の数や血の量も凄い事になっていて、画面には常に弾丸や血飛沫が飛び散っているような祭り状態であった。

警官達が没個性過ぎるのに対して、囚人側はさながら百鬼夜行のように個性的過ぎる見た目&キャラクターばかりで、全員を相手にしてたらツッコミが追いつかないほどトンがった奴らのみで構成されている。
「でっかいドリルは漢のロマン」というようなドリルがチンコのメタファーという次元ではなく、チンコ自体がドリルという設定のキャラクターがいて、そいつがドリルチンコで警官を薙ぎ倒していく部分はもはや何のメタファーなのかメタファーですらないのかもうどうでも良くなってくるくらいぶっ飛んでいた。

脳内麻薬が出続けるような派手派手で猪突猛進なストーリーは終わった後にドッと疲れてしまうが「グレンラガン」や「キルラキル」等の暑苦しいほどの熱量で押し切るタイプの作品が好きな人には受けそうだ。
山口勝平と水谷優子もずっとハイテンションで喋り続けている為疲労度も凄そう。
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